ThinkPad X240 の ClickPad と TouchPoint の設定をいじって使いやすくする

だいたい ClickPad の話なので、5ボタンタッチパッドが搭載されてる ThinkPad (T440 とか T440s とか T440p とか) にも適用できる……かも。

X240のここがクソポイント

  • TrackPoint 用のクリックボタンが廃止されて、その代わり上端部分がクリックできる ClickPad が搭載された
  • ClickPad で思ったように左クリックも右クリックもできない
  • これは ClickPad そのもののせいじゃないけど、センターボタンホールド + TrackPoint でのスクロールができない
  • ClickPad は普通のタッチパッドとしても使えるがために TrackPoint でポインティングしてるつもりが手の平に ClickPad があたってポインターがブレる
  • クリックボタンが死んでいるということは TouchPoint を使った操作はまともにできない

悲しいですね。僕は ThinkPad USB Keyboard を常に持ち歩き、ThinkPad につなげるという運用でカバーしていました。慣れればどうということはない。
……が、電車の中でも ThinkPad USB KeyBoard をつないで作業するのはちょっと辛かったりするので、真面目に対処します。

環境と目指す姿

  • 環境はみんな大好き Arch Linux (KDE)
  • 要は旧来の TrackPoint + TrackPoint 用のクリックボタンだけ、みたいな形にできたら嬉しい
  • ついでにセンターボタンをスクロールだけではなく中クリックとしても使えるようにする (実はWindows用ドライバーではできない)
  • ClickPad のタップによるクリックは無効、ポインティングにも一切使用しない

clickpad

作業

素の evdev だと TrackPoint + センターボタン でスクロール、というのができないので AUR から xf86-input-evdev-trackpoint を引っ張ってきます。

/etc/X11/xorg.conf/90-evdev-trackpoint.conf

重要なのは8行目と11行目だけ。

Option "SoftButtonAreas" "65% 0 0 0 50% 64% 0 0"

は最初の4つが右クリックの領域(左から左右上下の境界, 0は端まで)で、後ろの4つが中クリックの領域(同左)です。
物理的な配置と逆の順番になっています。
この場合、X軸方向の50-64%の領域は中クリック、X軸方向の65%より右の領域は右クリックになっています。
上下の境界は中・右クリックともに 0 を指定しているため、一番上から下までクリック可能です。

Option "TouchpadOff" "1"

は ClickPad のタップによるクリックとスクロールを完全に無効化するオプション(押し込んでクリックは有効)。

TrackPoint の感度と速度の設定

あとでかく